4. 漢方薬での食後の眠気の解決方法
食後の眠気対策には、漢方薬の活用もおすすめです。
食後に眠気が起こる原因としては、「血糖値が急激に変動する」や「血液が消化吸収に使われるため、脳やからだへの血液供給が足りなくなる」ほかにも、「胃腸の働きが弱くなっている」なども挙げられます。
そのため、消化・吸収の機能を回復し、脳やからだに酸素や栄養を届ける手助けをすることで、食後の眠気の改善にアプローチすることができるでしょう。
また、自然由来の治療薬である漢方薬は、一般的に副作用が少ないとされています。
ひとつの症状に強い効果を発揮する西洋薬とは違い、体質の根本的な改善を行うことを目的としているため、症状だけでなくからだの働きを正常に戻すことができます。
＜食後の眠気対策におすすめの漢方薬＞・補中益気湯（ほちゅうえっきとう）
気（エネルギー）を補うことで、胃腸の調子を整えて倦怠感を改善します。元気がなく疲れやすく、食欲が落ちたり、胃腸の働きが弱ったりしている人におすすめです。
・六君子湯（りっくんしとう）
胃にたまった余分な水分を排出することで、胃腸を温めて胃腸の機能を改善します。胃腸が弱く、食欲がなくて疲れやすい人におすすめです。
漢方薬は、からだの状態や体質に合わせて、個人に合うものを使う必要があります。
合っていないと効果が得られないだけでなく、副作用が出る可能性もあるためです。
漢方薬を服用するときは、きちんと体質を見極められる医師や薬剤師に相談してみましょう。
5. 食後の眠気、これで解消！食事では主食を適量に制限し、野菜や食物繊維を増やしましょう。
また、食後の散歩を取り入れるのも効果的です。
さらに、食後のリラックスタイムに深呼吸を行うことで、脳に酸素を行き渡らせましょう。
こうした習慣を実践することで、食後の眠気を軽減し、元気で充実した日々をお過ごしください。
＜この記事を書いた人＞
あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師
碇 純子（いかり すみこ）
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士（薬学） / 博士（理学）
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いから、オンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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