【薬剤師が解説】疲れの原因は自律神経の乱れのせい? 無理なくはじめる改善方法

2023.09.23

「疲れが取れない」「ストレスを感じやすい」「動悸やめまいがする」
といったお悩みをお持ちではありませんか?

もしかしたらそれは、自律神経の乱れが関与しているかもしれません。
自律神経は、からだの機能を調整し、リラックス状態と活動状態を切り替える役割を果たしています。

しかし、忙しい生活や食生活の乱れ、運動不足などによって、この自律神経のバランスが崩れてしまうことがあるのです。

今回は、疲れの原因となる自律神経の乱れについてのメカニズムや、改善方法をご紹介します。




   1. 自律神経の働きとは?

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立っています。
交感神経は「戦闘モード」を担当し、ストレスや緊張時に活発に働く神経です。
一方、副交感神経は「休息モード」を担当しからだの修復を促します。

交感神経と副交感神経がバランス良く働くことで、からだは正常な状態を保つことができるのです。
しかし、このバランスが崩れると心身が緊張状態のままになり、充分に休むことができなくなってしまいます。
こうした日常が続くと、慢性的に倦怠感や疲労を感じることにつながる可能性があります。

交感神経と副交感神経のバランスが乱れる要因はさまざまです。
たとえば、長時間の仕事や過度のストレスは交感神経を優位に働かせ、副交感神経の働きを低下させる場合があります。
また、食生活の乱れや睡眠不足、運動不足も自律神経の調節を妨げる要因のひとつです。




   2. 自律神経の乱れの兆候を確認する方法

自律神経の乱れの兆候を確認するための簡単なチェックリストを用意しました。
自身の状態にあてはまる項目をチェックしてみましょう。

■朝の目覚めが悪い
■夜更かしが続いている
■食後におなかが重い感じがする
■便通がスムーズでない
■頭が重たく感じることがある
■肩や首が頻繁にこる
■些細なことでイライラしやすい
■不安感が強い
■ストレスで食欲が減退するか、逆にストレスで食べ過ぎることがある
■めまいや耳鳴りがする
■動悸がする

2~3個以上該当するものがあれば、自律神経の乱れの兆候かもしれません。
必要に応じて医師に相談したり、自分でできる改善・対策方法を実践したりしましょう。

医師に相談する場合は、症状に合った診療科に受診してください。
たとえば、不眠やイライラ、不安感がつらい場合は精神科や心療内科へ。
便秘や腹痛が気になる場合は内科・消化器内科。
めまいや耳鳴りがある場合は耳鼻咽喉科など、自身が相談したい症状に合わせて診療科を選ぶといいでしょう。




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