山口:味が濃いめの和食には、やはり昔ながらの日本酒らしい日本酒を合わせたいですね。煮物など温かいメニューの場合は、お燗をお勧めします。たくさんありますが「天神囃子 特別純米酒(魚沼酒造)」を推します。お米本来の旨みが感じられますよ。
★おすすめ→「天神囃子 特別純米酒(魚沼酒造)」などの純米酒系
もも:お燗にすると最高! 幸せ…♡
◆お新香
山口:お漬物にはほとんどの日本酒が合います。ただ、今日はきゅうりなので「長者盛 純米大吟醸しぼりたて生原酒(新潟銘醸)」をおすすめします。
前回、勉強したとおり、大吟醸は華やかな香りが特徴。その香りはメロン香とも言われ、ウリ科のおかずにはぴったりです。
ただ、飲み会の最後にお新香をいただく場合は、前回えんどぅーさんにおすすめした「八海山 貴醸酒(八海醸造)」のような、デザート感覚でいただけるものがいいと思います。
えんどぅー:飲む順番もおすすめがあるんですね!
山口:もし日本酒が好きになって何種類か飲むようになれば、スパークリングで乾杯して、大吟醸のような香り高いものから飲み始めるのがおすすめです。
★おすすめ→「長者盛 純米大吟醸しぼりたて生原酒(新潟銘醸)」など、多数
◆だし巻きたまご
山口:日本酒の好みチャートでもお話ししましたが、お出汁の効いたメニューは旨みたっぷりの日本酒を合わせるといいですね。何度か登場していますが「スーパー本醸造」がいいと思います。甘めのだし巻きだったら「にごり酒 守門(すもん)の雪」もおすすめです。甘口の濁り酒なのでマッチすると思いますよ。
★おすすめ→「スーパー本醸造(松乃井酒造場)」、「にごり酒 守門(すもん)の雪(玉川酒造)」など旨み系や甘い系
山口:どうでしたか? 日本酒、飲んでみたくなりましたか?
もも:私は今すぐにでも(笑)! 今までは「日本酒」というひとくくりにしていたので、食べ物に合うお酒が選べるようになってうれしいし、早くいろいろ試したいです。あと「香り高いお酒から」といった飲む順番も意識したことがなかった。すごく勉強になりました。
えんどぅー:私はもともと日本酒が苦手だったし、種類がありすぎて選び方がわからなかったんです。でも、2回目に教わった「日本酒の好みチャート」で自分の好み(甘口の無濾過の生酒)がわかったので、今度はその好みを店員さんに伝えて頼んでみようかなと思いました。
山口:難しく考えず、まずは自分好みの日本酒をお食事と一緒に楽しんでみてください!
2月28日(金)『日本酒入門 ぽちゃこの酒道』の飲食型トークイベント中止のお知らせ
2/28開催予定だった『日本酒入門 ぽちゃこの酒道~新潟魚沼地方ゆかりの地酒とグルメで乾杯♪~』は、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクが高まったため、参加者の方の健康・安全面を考慮し、イベント開催を中止することとなりました。
楽しみにしていた皆さま、大変申し訳ございません。
※すでにイープラスおよびピーティックスで前売りチャージ券をご購入された方には、メール等で払い戻しのご案内をさせていただきます。前売りチャージ券の払い戻しに関する質問等は、東京カルチャーカルチャーへお問い合わせください。
東京カルチャーカルチャー http://tokyocultureculture.com/
■ぽちゃこの酒道スペシャル講師■
山口直樹さん
1981年東京都生まれ。バーテンダーからキャリアをスタートし、「ワインソムリエ」の資格を取得。その後日本酒の資格「きき酒師」、さらに難易度の高い「酒匠」、日本ソムリエ協会主宰の「SAKEディプロマ」を取得するなど、カクテルからワイン、日本酒の魅力を伝えられる「お酒のプロ」として活躍の幅を拡げる。現在は【和食日和 おさけと】の代表を務め、開業からわずか一年で都内5店舗にまで拡大中。
■今回協力してくれたお店
和食日和 おさけと 神保町
〒101-0054東京都千代田区神田錦町3-16 五十嵐ビル1F
写真/原地達浩
取材・文章/岡島梓ラ・ファーファ最新号[2023年5月号]
5月号
発売日
2024年 3月 19日