「最近、漢方薬を試してみましたが、なんとなく体調がおかしい気がします。効果が出ているのか、逆にからだに合っていないのか判断がつきません」
そんな不安をお持ちの皆さん、漢方薬がちゃんと自分に合っているのかどうか、知りたいですよね!
この記事では、漢方薬の基本と、正しい選び方・使い方を解説します。
1. 漢方薬とは?漢方薬とは、日本の伝統医学である漢方医学において使用される薬のことを指します。自然界から採取された植物、動物、鉱物などの薬効を持つ素材を「生薬」と称し、これらをひとつまたは複数組み合わせて作られます。
漢方薬の特徴として、複数の生薬が組み合わされることで、それぞれの生薬の薬効が相互に増強したり、毒性が抑制されたりする相乗効果があります。その結果、漢方薬の全体的な薬効は単純に各生薬の薬効を合算したものではなく、それぞれの生薬が相互に作用し合った結果となります。
現在、医療現場では148品目の漢方薬が医師によって処方されており、心身の不調やさまざまな病気の治療に用いられています。
2.漢方薬の効果
漢方薬は一般的には症状を緩和するだけでなく、からだ全体のバランスを整えるという作用があります。西洋医学が症状に対する治療に重きを置くのに対し、漢方薬は病気の根本的な原因に対処しようとするのです。
そのため、からだの不調を全体的に見つめ直し、元々持っている自己治癒力を引き出すことを目指します。漢方薬のなかには即効性のあるものと、効果を実感するまでに時間が必要なものがあります。