【薬剤師が伝授!】「肩こり」が改善する効果的な5つのセルフケア

2021.05.23





肩こり改善方法

肩こりを放置すると、全身の血行の悪化につながってしまいます。
たとえば、顔の血行まで悪化すると、顔の色やバランスが悪くなったり、疲れ顔になったりしてしまい、美容にもよくありません。
生き生きとした素敵な笑顔でいるためにも、セルフケアでこまめに血行を促進して、肩こりの悪化を防ぎましょう。
まだ肩こりの自覚症状がない方も、予防のためにぜひ実践してみることをおすすめします。

ここでは、誰もが簡単に実践できる「5つのセルフケア」をご紹介します。

1.【一石何鳥!? 正しい姿勢】
正しい姿勢を保つと、肩こりの改善だけでなく、脂肪燃焼効果や、便秘改善、ウエストの引き締め、外見的な美しさにつながるなど、たくさんのうれしい効果が期待できます。
正しい姿勢のポイントを以下にまとめてみました。

〈立つときのポイント〉
・ひざを伸ばす
・おへその下に力を入れて、しっかりと骨盤を立てる
・軽く肩甲骨を後方に引き、胸を張る
・あごは少し引く
・頭頂部を真上から引っ張られている感覚で、自然に背筋を伸ばす
・耳、肩、骨盤、ひざ、外くるぶしの中心が一直線になるように、意識する

〈座るときのポイント〉
・少し浅めに座り、背もたれにもたれない
・おへその下に力を入れて、骨盤を立てる
・背筋を伸ばす
・脚を組まない
・目線が20〜30度下に向くように、パソコンの画面の角度や、椅子の高さを調節する

2.【効果抜群! 脇もみ】
肩まわりだけでなく、脇の周辺を広めにとらえて、二の腕から胸の横まで、気持ちいいと感じる程度にもみほぐしてください。
脇の下にある腋窩リンパ節(えきかりんぱせつ)に向かってほぐしていくと、筋肉が動きやすくなり、より効果的です。

3.【肩こりに最適! ラジオ体操】
肩こりを改善するには、有酸素運動で全身の血行を促すことも大切です。
そのなかでも、つねに肩を動かし続ける「ラジオ体操」がおすすめ!
音楽に合わせて最後まで行うのが理想的ですが、時間のない方は、次のパートだけでも実践してみてくださいね。

〈腕をまわす運動(ラジオ体操第1の3番目)〉
ひじを伸ばしたまま、腕の外まわしと内まわしを交互に行います。
ひじをよく伸ばして、手で大きな円を描くようにまわしましょう。
肩周辺の筋肉を動かして、ほぐすことができます。
子供の頃を思い出して、楽しく元気に身体を動かしてみて!

4.【お手軽! ツボ押し】
肩こりに効くツボには、次のようなものがあります。
・天柱(てんちゅう):うなじの生え際部分の外側にある、へこんだ部分
・肩井(けんせい):首と肩先の真ん中にあるツボ
これらのツボを、気持ちいいと感じる程度に、息を吐きながら数回ゆっくりと押してみましょう。

5.【漢方で肩こりを根本改善】

そもそも、肩こりの起こらない体質を目指したいのなら、漢方薬もおすすめです。
実際に、漢方薬は肩こりへの効果が認められています。
漢方は、気分などの生命エネルギーを表す「気」、血液や栄養を表す「血」、むくみなどの原因となる体液を表す「水」の3つの要素を補い、めぐらせる「バランスの医学」。
漢方では人体を「気・血・水」の3つめぐりで考える独自の考えをもとに、一人ひとりの体質(証)に合わせた生薬の組み合わせで、身体全体のバランスを整えて理想的な健康状態へと導きます。
肩こりの症状であれば、「気・血」のバランスが乱れた「気滞(きたい)・おけつ」なども不調の原因と考えられます。

〈肩こりに悩む方におすすめの漢方薬〉
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力が中程度以下の、イライラしやすい方におすすめ。
気・血のめぐりを整えて、疲れやイライラを改善します。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力があり、顔がのぼせて足が冷える方におすすめ。
血のめぐりをよくしたり、血の滞りを取り除く働きがあります。

漢方薬は飲むだけと簡単ですが、注意点としては体質に合ったものを服用することです。自己判断での服用は効果が出にくいばかりか、副作用が生じる恐れもあります。
ただ、自然の生薬で構成される漢方薬は本来、副作用が出にくいものですし、体質に合えば大きな効果が期待できるものです。そのため、服用前にはしっかりと漢方に詳しい医者や薬剤師に相談しましょう。

最近話題の「あんしん漢方」では、AIを活用したオンライン個別相談で、漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに適した漢方を見極めてくれます。
スマホで気軽に相談でき、お手頃価格で自宅まで配送してくれるので、ぜひ試してみてください。

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肩こり知らずの美しい姿勢を手に入れましょう!

今回は、肩こりの原因や対処法についてご紹介しました。
肩こりのない美しい姿勢は、スタイルをよりよく見せてくれます。
自宅で過ごす時間が多い今こそ、セルフケアを楽しく実践して、イキイキとした健康な身体を目指しましょう。


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【執筆者プロフィール】

薬剤師 西里 美咲

大学時代は生薬学研究室に所属し、美容成分の研究を行う。卒業後は製薬会社勤務、調剤薬局勤務を経て、現在は3人の子供の育児に奮闘しながら執筆活動中。
自身の妊娠中や産後の不調を、漢方の服用と生活習慣の見直しにより改善できた経験から、漢方やセルフケアの効果を実感し、同じように不調に悩む女性をサポートしたいと考えている。パーソナルリンパケアリスト資格所有。

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