早めのケアが重要!秋の乾燥肌対策

2024.10.17



「秋になり肌の乾燥が気になる」「肌荒れしやすくなった……」そんな悩みを抱えていませんか?
秋に肌が乾燥する原因や対処法を、あんしん漢方の中田早苗さんにうかがいました。





   1. 秋になると肌が乾燥しやすくなる理由

肌の乾燥は、かゆみや湿疹などの肌トラブルやシミやシワなどの、さまざまな不調につながります。秋に肌が乾燥しやすくなる理由は主に2つです。

  1-1. 夏の間に受けたダメージ
秋の肌は夏の間に受けた紫外線によるダメージによって、肌のバリア機能が低下しています。

バリア機能とは、紫外線や摩擦、気温や湿度の変化などの外部刺激から肌を守る機能です。肌内部にある水分が蒸発するのを防ぐ役割もあるため、夏のダメージでバリア機能が低下していると、秋になって肌の乾燥が進んでしまうのです。



  1-2. 空気の乾燥
秋は夏よりも湿度が下がり、空気が乾燥しています。バリア機能が低下した肌は外部刺激に弱くなっているため、秋の空気の乾燥によって肌の水分がどんどん蒸発していくことに。

また、夏から秋にかけての気温の低下も、肌の潤いを守る皮脂の分泌量の減少や冷えによる肌の栄養不足につながり、乾燥を悪化させることがあります。





   2. 秋の肌の乾燥への対処法


以下は、秋の乾燥肌への対処法4つです。

  2-1. 肌に負担をかけないスキンケアを心がける
バリア機能が低下している秋の肌は、少しの刺激でもダメージを受け、乾燥が悪化してしまう可能性があります。乾燥肌を解消するには、いつも以上に肌に負担をかけないスキンケアを心がけましょう。

クレンジングの際はクレンジング料をたっぷり使い、肌を優しくなでるようにしてメイクを落とします。洗顔時は、洗顔料をしっかり泡立て、肌に手が直接触れないように洗いましょう。

「ついメイク落としに力が入ってしまう」「洗顔料をうまく泡立てられない」という人は、バームやクリームの摩擦から肌を守りながらメイクを落とせるクレンジングや、泡で出てくる洗顔料などを使うのがおすすめです。

スキンケアのときも、コットンや手で叩いたりこすったりするのはNGです。スキンケアアイテムをつけるときは、手で顔を優しく包み込むように5秒ほどハンドプレスしてなじませましょう。


  2-2. 紫外線対策を行う
夏が終わっても紫外線は降り注いでいます。肌のバリア機能をさらに低下させないために、秋も夏と同様に日焼け止めや日傘、帽子などで紫外線対策をして肌を守りましょう。

ただし、日焼け止めの成分によっては、バリア機能が低下している肌には負担になることもあります。肌が敏感になっていると感じている人は、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日焼け止めを選びましょう。

また、保湿成分が配合されたものや外部刺激から保護するものなども、秋の乾燥肌対策に効果的です。

ほかにも、UVカットマスクや顔もガードできるパーカーなどを用意しておくと、紫外線だけでなく秋の気温差や冷たい風の刺激からも肌を守りやすくなります。


  2-3. 保湿アイテムを見直す
乾燥肌を解消するには保湿が重要です。夏と同じスキンケアを継続している人は、秋の乾燥に負けないように保湿アイテムを見直しましょう。

保湿成分は数多くありますが、まず必要なのが肌のバリア機能に関わる「セラミド」が配合されているアイテムです。化粧水や乳液を切り替えたり、今使っているアイテムに美容液やクリーム、オイルを足したりしましょう。

さらに保湿力を求める場合、肌に水分をたくわえる効果が期待できる「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」が配合されたアイテムが役立ちます。

また、肌が敏感になっているときは、スキンケアの最後にワセリンで肌を保護するのもおすすめです。つけすぎるとベタベタするため、少量を手のひらに伸ばし、顔を軽く押さえるように薄くつけましょう。

なお、保湿は夜だけでなく朝も大切です。朝に保湿をしっかりしておくと、日中の外部刺激から肌を守ることにつながります。


  2-4. 漢方薬を試してみる
秋の乾燥肌には、美容皮膚科でも使われている漢方薬でのインナーケアもおすすめです。
漢方薬は体質から根本的に改善していくため、乾燥しにくい肌を目指すことにも役立ちます。

また、漢方薬は毎日決められた量を飲むだけなので、すぐに日常生活にも取り入れやすいのがメリットです。気になる人は、まずはお試しで飲んでみてもいいでしょう。

秋の乾燥肌を解消するには、「水分の循環をよくして肌に潤いを与える」「血行をよくして肌に栄養をいきわたらせる」「過剰な熱を冷まし炎症を鎮める」などの働きのある漢方薬を選びましょう。

<秋の乾燥肌におすすめの漢方薬>
・当帰飲子(とうきいんし)
血液や栄養を補い、肌に潤いを与えることで乾燥からくる肌トラブルに働きかけます。乾燥肌やそれに伴うかゆみ、湿疹などに使われる漢方薬です。

・温清飲(うんせいいん)
血行をよくして乾燥した皮膚に潤いや栄養を与えるとともに、熱を冷まして炎症を鎮めます。肌の乾燥や湿疹、トラブルなどの改善に使われる漢方薬です。

漢方薬は自分のからだに合ったものを選ぶのが重要です。そのため、どれを選べばいいかわからない場合は、インターネット相談窓口がある「あんしん漢方」のようなサービスを利用してみるといいでしょう。

「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0151&utm_source=lafarfa&utm_medium=referral&utm_campain=241008





   3. 秋の乾燥肌対策で取り入れたい食材

秋の乾燥肌対策には、旬の食材でのインナーケアも取り入れましょう。

肌をつくるために欠かせないたんぱく質やターンオーバーに関わる栄養素を摂ると、夏のダメージを受けた肌からバリア機能が回復した健康な肌への生まれ変わりに役立ちます。

ターンオーバーを整えるには、亜鉛やビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素を摂りましょう。

秋が旬のさつまいもやかぼちゃ、にんじん、れんこんなどの野菜は、上記のビタミン類が豊富です。肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品などのたんぱく質と組み合わせて、潤った肌を目指しましょう。同じく秋が旬の牡蠣には亜鉛が多く含まれています。

また、秋はさんまや鮭、かつおなどの魚もおいしい季節です。魚に含まれる良質な油は、血液をサラサラにして肌に栄養を届けたり保湿因子の材料になったりと、乾燥肌への効果が期待できます。

普段あまり魚を食べないという人も、秋は栄養たっぷりの魚をぜひ献立に取り入れてみてくださいね。





   4. 秋の乾燥肌は外側と内側の両方からケアしよう

秋の乾燥肌は、夏のダメージや秋の空気の乾燥が関係しています。対策には、スキンケアとインナーケアを組み合わせて、外側と内側の両方からアプローチするのがおすすめです。今回ご紹介したスキンケアや栄養素、漢方薬などの方法で、秋の乾燥肌を解消しましょう。


<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。


●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0151&utm_source=lafarfa&utm_medium=referral&utm_campain=241008




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