「梅雨の季節になると、なぜか脚のむくみが悪化する……」
「梅雨の時期は、毎朝顔がパンパンで化粧が大変……」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
梅雨の季節は、気圧の変動が大きく、血液やリンパの流れに影響を与える可能性があります。
そこで今回は、栄養学からみたむくみの原因や、むくみ解消におすすめの薬膳食材とレシピをご紹介します。
身近な食材で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
1.栄養学からみるむくみの原因と解消法栄養学の観点からみたむくみについて解説します。
1-1.むくみの原因むくみの原因は大きく2つに分けられます。
1つめは、私たちの生活スタイルによるものです。
塩分の摂りすぎは体内の水分バランスを崩し、むくみを引き起こす原因となります。また、運動不足は血液やリンパの流れを滞らせ、余分な水分や老廃物の排出を妨げるため、むくみにつながります。さらに、生理や妊娠などで生じるホルモンバランスの乱れもむくみの要因とされています。
2つめは、季節によるものです。
梅雨の時期は湿度が高くなり、体内に湿気がたまりやすくなります。体内の水分量が増えることで、血液やリンパの循環が悪くなり、むくみが発生しやすくなるのです。
1-2.薬膳でむくみを解消するメカニズム
薬膳は、材料の選び方や調理法を工夫し、食材の持つ効能と栄養素を最大限に引き出して体調を整える料理です。薬膳は、むくみの解消にも役立ちます。
むくみ解消のために薬膳では、利尿作用のある食材や、血液循環を促進する食材を組み合わせます。こういった食材を用いて、体内の余分な水分や老廃物を排出し、血液循環をスムーズにすることでむくみが解消できると考えるのです。
これらの食材を取り入れた薬膳料理を食べることで、むくみやだるさを緩和することが期待できます。
2.梅雨のむくみ・だるさを解消する薬膳食材スーパーなどで気軽に購入できる、おすすめの薬膳食材をご紹介します。
むくみが気になるときに、ぜひ、普段の食事に取り入れてください。
2-1.水分調節に効果的な食材薬膳では、水分代謝を促進する食材がむくみに効果的とされています。たとえば、
にら、さんしょう、アサリ、イカ、わかめ、生姜、紫蘇(しそ)、ネギ、みょうが、三つ葉などがあげられます。
また、カリウムを多く含む食材も水分調節に効果的です。代表的な食材には、
とうもろこし、緑豆もやし、冬瓜などがあります。
これらの食材は、からだの熱を取ると同時に、余分な水分や塩分を排泄してむくみを解消する働きがあるとされています。
2-2.血液循環を促進する食材
薬膳では、辛味のある食材に血行を促進する作用があるとされています。血流を高めることでむくみの改善を促すのです。
たとえば、
唐辛子、生姜、にんにく、山椒、シナモン、カルダモン、クローブ、胡椒、ネギ、みょうが、ニラ、ワサビ、芥子(けし)、紫蘇(しそ)などがあげられます。
また、アスパラガスには、穏やかにからだの熱を取り、むくみを解消する働きがあります。