体に大きな負担をかけず、幅広い年齢層の方々に人気のヨガ。ただ、「体を気持ちよく動かしたい!」という思いはあるものの「背中やお腹のお肉が邪魔してポーズがとれない」という方も中にはいるのでは? そこで今回オススメしたいのがこのポチャヨガ。ヨガの代表的なポーズをぽっちゃりさんが実践しやすいポーズに置き換えているので、無理なくヨガを楽しめます。今回はぽっちゃりさんの多くが抱えているお悩み別に最適なポーズをご紹介♪
今回体験してくれたのはラファモ・Nao! 実際に普段からヨガをやっているんだとか!
今回教えてくれたのは深堀ヨガスクール主宰・ヨガ研究家の深堀真由美さん深堀さんにポチャヨガのあれこれ聞いちゃいました!Q. ポチャヨガができた経緯は?以前お会いした編集の方がぽっちゃり体型の方だったんです。その方が「なかなかヨガのポーズがうまくできない。だけど、気持ちよく動けるようなポーズがあれば続けていきたい」とおっしゃっていて。それならぽっちゃりの方でも無理なく継続できるような動きを考えようと思ったのがきっかけですね。
Q. ヨガをやるにあたってのポイントは?多くの方が “形(完成形のポーズ)にこだわってしまう” っていうのはあると思うんですよ。そこにこだわりすぎないことでしょうか。「自分の今の体の状態でできるポーズを作る」という点に重きを置くのがいいと思います。あとは「呼吸をする」ことですね。呼吸を止めてしまうと筋肉がこわばってしまうのでゆったりとした気持ち良い呼吸を意識すること。
Q. ぽっちゃりさんがヨガをやるメリットは?ぽっちゃりの方はあまり動きたくないという方も多いのかなと思います。通常のヨガをやってみたものの、できない→続けられない→結局動かないという負のスパイラルに陥ってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。「ポチャヨガ」なら簡単にできるポーズなので、続けられる→全身に血流が回る→健康体に近づいていくと思いますよ。
Q. レッスンにくる生徒さんの年齢層は?コロナ禍になってからは以前より夜のレッスンが減ってしまったこともあり、平日の昼間に高齢の方々が来ることが多くなりましたね。60代~80代の方々まで元気に通ってくださっています。
Q. ヨガは一日のどのタイミングで行うのが効果的?お腹にあまり食べ物がない状態がベストです。どんなスポーツでもそうですが、やはりお腹がいっぱいの状態だと胃の方に血液が流れて行ってしまうのであまりよくないですね。
ここからはぽっちゃりさんの多くが抱えるお悩み別にポーズをご紹介!
お悩み1:万年冷え性→
「ハトのポーズ」がオススメ。股関節を柔軟にすることで、内臓機能を活性化!ぽっちゃりさんの場合→足を上げようとすると上体が立たない……これをぽっちゃりさん用にアレンジ!【1】正座になる。
【2】左足を後ろに伸ばして右足のかかとを体の内側に出す。両手は床に置き、
息を吐きながら骨盤を立てる。
【3】
息を吸いながら左手を上げ、
吐きながら左手をできるだけ高く上げて胸の中心を引き上げる。左手の指先を見て5呼吸(※「吸って吐く」で一呼吸)キープ。反対側も同様に行う。
ぽっちゃりさん向けポーズPoint1:骨盤を立てるPoint2:後ろ足は真っすぐにPoint3:ひじは曲げず斜め上に
お悩み2:年中肩こりがつらい→「牛面のポーズ」がオススメ。胸を開き背筋を伸ばすことで、呼吸が深まり、リフレッシュ効果も高まる!ぽっちゃりさんの場合→後ろで手が組めない……これをぽっちゃりさん用にアレンジ!【1】両足を前に伸ばして、そろえて座る。
【2】足を組み、両座骨を床につける。手は床につき
息を吐く。【3】
息を吸いながら手で床を押して骨盤を立て、
吐きながら上体を前に倒して5呼吸キープ。背中が丸まらないよう背骨を引き上げるように。最初の状態に戻り、足を入れ替えて同様に行う。
ぽっちゃりさん向けポーズPoint1:背中が丸くならないようにPoint2:骨盤から体を前に倒すPoint3:座骨は床につける
その2では、便秘や腰痛改善のポーズを紹介! お楽しみに♪
【深堀真由美さんプロフィール】
宮城県生まれ。15歳でヨガを始め、短期大学を卒業後、本格的にヨガ修行を開始。インドヨガ連盟のインストラクター資格を持つ。1991年、東京・西新宿に「深堀真由美ブリーズィングヨガ教室」を開校。2005年に「深堀ヨガスクール」と改名し、多数の生徒を指導する。心と体のバランスを整える指導力には定評があり、現在書籍や雑誌、TV、講演などで幅広く活躍中。
深堀さんも講師を務める深堀ヨガスクールの詳細はこちらからCheck!
Photograps/Kazuya Murayama
※通常レッスンではマスクを着用しています