春はすぐそこ! 一足早い紫外線ケアで、周りと差がつく美白ツヤ肌に

2022.03.16

寒い冬を越した後に迎える春は、暖かい日差しをたくさん受けたくなる季節ですよね。でも、紫外線には要注意! 春の日差しには紫外線が多く含まれています。紫外線ケアを怠ると、シミ、シワ、たるみなどが増えることも……。

一足早く万全な紫外線予防やケアをして、安心できる春を迎えましょう。



 1.春の肌ケアは早めの紫外線対策が重要!
春の肌ケアは早めの紫外線対策が重要!
「春の日差しは弱いから紫外線対策はまだ大丈夫」と思っていませんか。紫外線は、3~4月頃から増え始めます。そのため、春から対策を始めることは重要です。


 1-1.春の紫外線量

地上に注がれる紫外線の量は、季節によって異なります。冬は一番紫外線量が少なくなりますが、3~4月頃になると紫外線量は徐々に増加します。

紫外線には、主にUV-AとUV-Bがありますが、そのうちUV-Aは4月には真夏とほとんど変わらない程の紫外線量になります。


 1-2.春の紫外線ケアを怠るとどうなる?

紫外線の、UV-AとUV-Bにはそれぞれ下記のような危険があります。

UV-Bは肌の表面にダメージを与えて、肌を黒くしたり、シミ・そばかすの原因になったり、肌の乾燥を引き起こしたりします。

UV-Aは肌の深くまで到達して、肌のハリや弾力を保つ線維組織にもダメージを与えるため、肌を黒くするだけではなく、シワ・たるみも引き起こします。

また、日焼けやシミ・そばかすの原因となるメラニンは、肌を紫外線から守る働きがあります。紫外線量の少ない冬を経た後の春の肌は、メラニンが少なくなっているため、日焼けをした夏の肌よりも紫外線のダメージを受けやすくなっています。

春の紫外線ケアをしない肌は、紫外線の影響を受けやすい状態になるのです。そのため、シミやそばかす、シワ、たるみなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。



 2.しっかり守って! 春の肌ケアポイント

紫外線対策を含む、春の肌ケアポイントをご紹介します。

 2-1.日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めはジェル、ミルク、クリーム、スプレーなど、さまざまなタイプがあります。それぞれの商品に使用量の目安が記載されているので、使用量を守って塗り忘れのないよう、丁寧に塗りましょう。

眉の間、首の後ろ、髪の毛の生え際などは塗り忘れやすいため注意しましょう。ムラなく塗るためには重ね塗りすることをおすすめします。また、日焼け止めは2、3時間ごとに塗り直すようにしましょう。さらに、UV-Aは窓ガラスを通過するため、室内でも日焼け止め対策を忘れずに。


 2-2.丁寧な洗顔&スキンケア
丁寧な洗顔&スキンケア
日焼け止めは、しっかり洗い流すようにしましょう。とくに、汗や水でも落ちにくいウォータープルーフタイプの日焼け止めは紫外線対策としては効果的ですが、撥水性のため丁寧な洗顔をしましょう。

ごしごしこすって洗い流すのは、肌への刺激が強いので避けるべきです。しっかり泡立てた洗顔料を使いぬるま湯で丁寧に、やさしく洗い流すのがおすすめです。洗顔料だけでは洗い落としにくい場合は、クレンジング料を使ってみましょう。

日焼け止めの成分が肌に残ってしまう状態が続くと、肌トラブルの原因になります。きれいに洗い落とせているか鏡でチェックするようにしましょう。


 2-3.乾燥ダメージをケア
乾燥ダメージをケア
1年で最も肌が乾燥しやすい冬の季節を経た春は、冬の乾燥ダメージがまだ残る時期です。加えて、夏に向けて徐々に強くなってくる紫外線の影響もあり、春の肌は乾燥しやすくなります。さらに、花粉が乾燥を悪化させることもあります。

そのため、春は冬の乾燥ダメージをリセットさせると同時に、紫外線と花粉による乾燥を悪化させないようにすることが大切です。

ここで重要なのが日々の保湿ケアです。

「春になったから保湿は手を抜いても大丈夫」という考えは要注意! 洗顔後はしっかり保湿をしましょう。乾燥が強い場合は、化粧水と乳液を重ね塗りすることで十分な保湿ケアができます。

日中の外出も、乾燥が気になればスプレー剤の化粧水などでこまめに保湿することがおすすめです。




 3.春の肌ケアに内側からアプローチするには

春の肌ケアには、外側だけではなく内側からのアプローチも有効です。肌ケアに効果的な食材や漢方をご紹介します。

 3-1.抗酸化作用のある食材を摂る
抗酸化作用のある食材を摂る
紫外線を浴びると、肌で活性酸素が発生します。活性酸素は肌の線維組織を破壊して肌のハリ・弾力を低下させるため、シワやたるみの原因になります。また、肌の細胞が酸化することでメラニン色素の生成が促され、シミの原因になります。

つまり、活性酸素は肌の老化を進めてしまうのです。

活性酸素の働きを抑えたり、活性酸素そのものを取り除いたりするためには「抗酸化作用」のある食材を摂ることが効果的です。

そこで、抗酸化作用のある栄養素とそれを多く含む食材をご紹介します。毎日の食事にぜひ取り入れてみてください。

・ビタミンA:人参、レバー
・ビタミンC:パプリカ、じゃがいも、ブロッコリー、イチゴ
・ビタミンE:かぼちゃ、ブロッコリー、ナッツ類
・βカロテン:人参、オレンジ
・アントシアニン:シソ、なす、ブルーベリー
・イソフラボン:大豆、豆腐


 3-2.シミ・そばかすには漢方もおすすめ
シミ・そばかすには漢方もおすすめ
春の肌ケア対策には、自然由来の薬効を使った内側からの根本的な改善もおすすめです。
美容皮膚科などでシミ・そばかすの治療に用いられているものとして、漢方薬があります。

漢方薬は薬効が認められているものの、西洋薬に比べて一般的に副作用が少ないといわれており、安心して使えます。

漢方薬は、血液の巡りをよくし、体中に栄養を行き渡らせることなどで肌のトラブルを根本から改善します。体質の改善もしますので、便秘や冷えなどさまざまな症状が同時に改善されるのも特徴です。運動や食事制限などをこなす自信がない方でも、飲むだけで効果が出る漢方薬は気軽に使うことができます。


<シミ・そばかすでお悩みの方におすすめの漢方薬>

・桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
シミ、にきび、手足の荒れのほか、ほてりと冷え、月経異常などがある方
漢方では、全身の器官を巡って栄養を届けるものとして「血」があります。「血」の巡りが悪くなるとシミや色素沈着ができやすくなります。また、肌への栄養が不足して肌荒れの原因にも。桂枝茯苓丸加よく苡仁は、滞っている血の巡りをよくすることでシミや肌荒れの改善が期待できます。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
シミ、しもやけ、手足の冷え、月経異常などがある方

当帰芍薬散は、「血」の巡りが悪いのに加えて「血」の量が少なくなっている状態のときに、血行をよくすると同時に水分の代謝を整えてシミ、しもやけ、冷え、月経異常などを改善させる働きがあります。


漢方薬は自分の体質に合っていなければ、よい効果が見込めないだけでなく副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時にはできる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。

「お手頃価格で不調を改善したい」という方には、スマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0044



 4.一足早い紫外線ケアで快適な春を

春にはたくさんの紫外線が注がれます。紫外線ケアで油断をすると、シミやシワなど肌を老化させる原因になります。日焼け止め、洗顔・スキンケア、乾燥ケアで春の準備をしていきましょう。

シミ・そばかすのケアには抗酸化作用の食材や漢方薬もおすすめです。なお、漢方薬を服用する場合は、ご自身にあった漢方薬を知るためにも専門家に相談するとよいでしょう。

一足早い紫外線ケアで、明るく快適な春を迎えましょう。


▼女性特有のお悩み関連記事 まとめ
女性特有のお悩み関連記事 まとめ
https://lafarfa.jp/pages/detail/pms_womens-worries



<この記事を書いた人>
管理栄養士 池田明日香
皮膚科医 金城 里美
医師/薬剤師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。

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