【薬剤師監修】年末年始に我慢しない!正月太りを気にせずハッピーに過ごす方法

2021.12.28

「毎年お正月になると太ってしまう」
「正月太りを気にせず楽しく過ごしたい」
お正月が近づくにつれて、そんなお悩みをお持ちではありませんか?

太りたくないからといって、年末年始に我慢を続けるのはストレスを感じてしまいますよね。正月太りを回避するためには、お正月前後にきちんと対策をすることが大切です。

今回は、正月太りの原因と予防法、さらに正月太りリセットのためのダイエットのポイントをご紹介します。正月太りの原因を理解してセルフケアを実践し、効率よく理想のからだを手に入れましょう。



 1.なぜお正月はこんなに太る? 原因をチェック
.なぜお正月はこんなに太る?
正月太りの原因として、季節面(冷え)や生活面(食べ過ぎ、筋肉量の低下など)の要因が挙げられます。

自分に当てはまる原因をチェックして対策していくことで、お正月以降に焦ってダイエットを始めなくてもいい状態を保てるでしょう。以下に、正月太りの原因を詳しく示します。


 1-1.寒さによるからだの冷え
お正月の時期は寒いため、体温を保持するために皮下脂肪がつきやすくなります。皮下脂肪とは、皮膚のすぐ下の皮下組織につく脂肪で、 寒さから身を守る役割を担います。
寒い季節になると、からだは体温を上げるためにエネルギーを燃やす一方で、冷えた部分を温めようと脂肪を蓄えるようになります。

そのため、お正月の寒い時期は脂肪がつきやすくなるのです。とくに、夏場から冷えが気になる人や体温が低い人は、冷えによって脂肪がつきやすいので注意が必要です。


 1-2.意外と太りやすい料理
お正月には、おせち料理などのご馳走を食べる機会も多いでしょう。おせち料理は、日持ちさせるために砂糖や塩分の多い調味料で味付けされています。
甘い味付けのものはもちろん、食べやすいかまぼこなどにも意外と糖質が多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。


 1-3.血行不良や水分の摂りすぎによるむくみ
塩分の多い料理の食べすぎや、アルコールの飲みすぎ、運動不足などが重なると、体内の水分の巡りが悪くなり、むくみが生じます。

からだにたまった余分な水分は、温まりにくく冷えやすい性質をもちます。むくみによってからだが冷えると、冷えた部分を温めようとするため、脂肪がつきやすくなるのです。


 1-4.運動不足による筋力低下
ついダラダラしてしまうお正月期間は、運動不足に陥りがち。運動量が減ることで筋力が低下し、老廃物がたまって脂肪がつきやすいからだになってしまいます。




 2.正月太りを予防する方法とは?
正月太りを予防する方法
お正月を迎える前に、正月太りを予防する方法を3つご紹介します。これらのセルフケアを習慣づけることで、お正月に向けて太りにくいからだを目指せます。


 2-1.入浴で代謝を上げる
代謝アップを狙うなら、入浴時は38度~40度のぬるま湯につかりましょう。
ぬるめのお湯にゆっくりつかることは、血行改善やストレス解消効果が期待できるほか、質のよい睡眠にもつながります。また、正月太りの原因のひとつである「冷え」対策にもなるのでおすすめです。

バランスの良い食事や運動習慣に入浴法を組み合わせることで、効率よく痩せやすい体を目指すことができるでしょう。


 2-2.マッサージを習慣づける
マッサージはセルライト解消に効果的。血液循環が良くなると、たまった老廃物や脂肪を排出しやすくなります。お正月前に老廃物を出しやすいからだになるよう、調整しておきましょう。
マッサージは日中やお風呂上がりなど、からだが温まった状態で行うことで効果が高まります。また、リンパの流れに沿って行うのがポイント。以下に効果的なマッサージの順番をご紹介します。

<効果的なマッサージの順番>
リンパ

鎖骨→腕→おなか→お尻→太もも→ふくらはぎ
の順番で、上の図のように矢印の方向に向かってマッサージしましょう。

さらに、皮膚を傷つけないために、ボディクリームを使用して行うといいでしょう。保湿効果も期待できそうですね。
また、マッサージとあわせてストレッチを行うと、血液循環を高められます。


 2-3.食生活を見直す
1日何食、何時に何を食べているか、間食はしていないかなどを思い返してみましょう。
食事を頻繁に摂っていると、常に消化器官を働かせている状態になり、内臓にダメージが蓄積されてしまいます。すると、消化吸収がうまくいかなくなり、痩せにくいからだや老化現象につながってしまうのです。

お正月はどうしてもダラダラ食いをしやすくなります。日頃から間食を減らすことを習慣化して、お正月もメリハリのある食生活を継続できるといいですね。




 3.正月太りのリセットをしよう!セルフケアのポイントは?
どうしてもお正月や連休中に体重が増えてしまった場合、その後どのように調整するかが体型の分かれ道です。お正月で太ってしまった分を、セルフケアで取り戻しましょう。

以下に、正月太りのリセット方法をご紹介します。


 3-1.食事を切り替える
高カロリーな食生活から切り替える
リセットを成功させるためには、お正月の高カロリーな食生活から切り替えることが大切です。

体温を1℃上げると基礎代謝が13%〜15%上がります。今年は冬らしい寒さになるといわれているため、より一層体温を上げる食事を心がけましょう。

さらに、「タンパク質」や「ビタミン・ミネラル類」を積極的に摂ることで、より痩せやすいからだが目指せます。
タンパク質は、ダイエットで必要な筋肉量を維持し、脂肪燃焼しやすくするために必要です。ビタミン・ミネラル類はタンパク質と一緒に摂ることで筋肉をつきやすくし、利用・吸収の効率が高まります。

以下に、正月太りのリセットにおすすめの食材をまとめました。


<正月太りのリセットにおすすめの食材>
・からだを温める食材
生姜、シナモン、にんにく、羊肉、鶏肉、エビ、長ねぎ

・タンパク質の多い食材
鶏ささみ、豚ロース、牛ヒレ肉、さば、納豆、卵

・ビタミン・ミネラル類が多く含まれる食材
豚肉(ヒレ・レバー)、アーモンド、海藻類


 3-2.寒い時期に適した運動を取り入れる
寒い時期に適した運動を取り入れる 
正月太りのリセットに運動は欠かせません。寒い時期に運動をする際は、行う順番を意識して効率的に代謝を上げましょう。よりダイエット効果が出やすくなります。

(1) 朝起きたら5分間の筋トレ(無酸素運動)を行う:スクワットや腹筋など
筋トレを行うと、その後も代謝の高い状態が続くといわれています。そのため、朝一に筋トレをすることで、1日の代謝を効率的ににアップさせることができます。

(2) 有酸素運動を行う:ウォーキングやジョギング、サイクリングなど
有酸素運動は基礎代謝を上げるだけでなく、内臓脂肪を真っ先に燃焼させる効果もあります。
太陽の日差しを浴びると血流が改善するため、運動が苦手な方は朝の散歩から始めてみるといいですね。


 3-3.ファスティング(断食)はあり?
ファスティング
ファスティングには向き不向きがあります。リバウンド経験がある人や食べられないことにストレスを感じる人には不向きかもしれません。

そのうえで、ファスティングを実践するならば「16時間断食」がおすすめです。16時間断食で空腹時間をつくると、ダイエット効果のほかアンチエイジングや胃腸機能の回復、免疫力アップなどたくさんのメリットがあります。


<16時間断食とは>
・16時間断食のやり方
やり方はとてもシンプルで、1日24時間のうち、8時間以内に1日のすべての食事を摂るだけです。
決められた8時間は、先程ご紹介した食事(3-1.参照)を積極的に摂れればどれだけ食べてもかまいませんが、ほかの16時間は何も食べずに内臓を休ませる時間にします。

・食事を摂る時間帯
食事は12時~20時の8時間にすませるのがベストです。しかし、午前中から仕事や勉強、家事などをする場合はエネルギーが必要ですので、朝9時~午後5時もしくは朝10時~午後6時の8時間のうちに食べることがおすすめです。
夜遅くに食べると体内時計が乱れてダイエット効果が出にくくなるため、空腹感が我慢できなくなった場合はナッツを2、3粒つまむといいでしょう。

・16時間断食を実践する期間
少なくとも2週間~3週間は行いましょう。ダイエット効果を感じるためには継続することが大切です。
初めは空腹感に慣れるまでつらいと感じることもあるかもしれませんが、意外にもこの空腹感は数日でなくなります。

※断食は、やり方を間違えると逆効果になったり危険なダイエット方法になる可能性もあります。実践する際は、充分に注意して無理のない範囲で行いましょう!


 3-4.漢方で正月太りのリセット効果をサポートする
漢方
「正月太りをなるべく早く解消したい......」
「つらくないリセットダイエットがしたい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。

漢方薬は、肥満症や減量を目的として、内科の治療薬としても使われています。
漢方薬は「ストレスによる食べ過ぎを防ぐ」「血(けつ)や水分の巡りを改善し、脂肪や不要物を排出する」「食べた脂肪の吸収を抑制する」などさまざまアプローチを用いて、症状を改善します。
体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくないという思いに応えてくれます。
バランスのとれた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という場合でも、体質に合った漢方薬を毎日のむだけなら、手間なく続けられますね。


<正月太り解消におすすめの漢方薬>
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
便秘気味でぽっこりおなかが気になる方

体にたまった余分な水分の排出を促し、水分代謝を整えることで、頭痛や二日酔いに用いられます。比較的、どんな体質の方にも使いやすい漢方薬です。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
ぽっちゃり型で疲れやすい、むくみがちな方

体内の余分な水分を排泄してからだを引き締めます。また、肥満による関節の腫れや痛みを改善します。

・大柴胡湯(だいさいことう)
ストレスで食欲が増して脇腹あたりが張る方

気の巡りを改善して気分や食欲を落ち着かせます。また、体内の余分な熱を取り除き、代謝バランスを整えて脂肪燃焼のサポートをします。

ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師にご相談することをおすすめします。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

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 4.正月太りを回避しよう!
正月太りを回避
正月太りを回避するためには、お正月前後のセルフケアができるかどうかが分かれ道です。日頃の生活を見直して、できるところからセルフケアを取り入れていきましょう。

そして、今よりも年明けに綺麗になった自分を想像して、ダイエットのモチベーションを上げていきましょう。



<この記事を書いた人>
薬剤師 杉岡 弥幸
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸
薬剤師。北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信。
漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

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