月経カップが生理中の経血ストレスを大幅に軽減!月経カップユーザー アンケート調査結果【PART2】

今回は月経カップユーザーアンケート調査結果PART2として、生理中の大きな悩みである「経血モレ」「かゆみやかぶれ」「ムレやにおい」などの経血ストレスに関して、月経カップユーザーがどう感じているかをお伝えします!

【PART1】はこちらから!


 月経カップとは? 

月経カップとは、生理の時に膣に直接挿入して経血をためるシリコン製のカップのこと
経血が溜まったらカップ内の経血を捨てて再び洗って装着します。経血は4~12時間ごとに捨てる必要がありますが、カップの種類や月経の周期によっては最長で12時間使用し続けることができます。
洗って何度も使用できるためナプキンのようにゴミも出ないですし、デリケートゾーンの肌トラブルが減ることも、好評な理由といえます。




経血モレに関するBefore After : 経血モレが「全くない」と答える人が約7倍増加

 生理期間の「経血モレ」について、月経カップ使用前と使用後それぞれの状況について近いものを教えてください。 
生理期間の「経血モレ」について、月経カップ使用前と使用後それぞれの状況について近いものを教えてください。
月経カップ使用前、経血モレが「ひどくある」「ある」と答えた人は45%でしたが、使用後は、ほぼゼロになりました。「全くない」と答えた人が約7倍増加しました。


 生理期間の「肌のかゆみやかぶれ」について、月経カップ使用前と使用後それぞれの状況について近いものを教えてください。 
生理期間の「肌のかゆみやかぶれ」について、月経カップ使用前と使用後それぞれの状況について近いものを教えてください。
月経カップ使用後、かゆみやかぶれが「ひどくある」「ある」と答えた人は、ゼロでした。逆に、かゆみやかぶれが「全くない」と答えた人は82%もいました。


▼なぜかゆみやかぶれを感じなくなるのか?
<産婦人科医師・対馬ルリ子先生からのアドバイス>
 湿ったナプキンが敏感な外陰部の皮膚や粘膜を傷つけ、かゆみやかぶれの原因に
月経血を吸収した湿ったナプキンを当てて、立ったり、座ったり、歩いたりと動くことで、外陰部の皮膚や粘膜がすれて細かい傷がつき、かゆみ、かぶれなどの不快感が起こりやすくなります。
腟内の奥は、知覚がないので痛みを感じませんが、腟入口部周辺の外陰部は、敏感で症状を感じやすい部位なのです。ですから、湿ったナプキンをつけたまま動き回れば回るほど、湿った皮膚や粘膜は傷つきやすく、かゆみ、かぶれなどを起こしやすくなります。
きついジーンズや締め付ける下着なども、不快症状の原因になりますね。腟内に挿入する月経カップは、敏感な外陰部にストレスを与えないため、かゆみやかぶれを感じにくいでしょう。


ムレやにおいに関するBefore After : ムレやにおいが「全くない」と答える人が2%から73%に改善



 生理期間の「ムレやにおい」について、月経カップ使用前と使用後それぞれの状況について近いものを教えてください。 
生理期間の「ムレやにおい」について、月経カップ使用前と使用後それぞれの状況について近いものを教えてください。
月経カップ使用後、ムレやにおいが「ひどくある」「ある」と答えた人はゼロになり、逆に「全くない」と答えた人が73%もいました。


▼なぜムレやにおいの悩みが減るのか?
<産婦人科医師・対馬ルリ子先生からのアドバイス>
 ムレやにおいが発生するのは、ナプキンに吸収された月経血が空気に触れて酸化するから
月経血を吸収した湿ったナプキンを外陰部に当てたままにしていれば、皮膚はふやけてムレてしまいます。濡れている皮膚は傷つきやすいのです。
月経血は、本来、イヤなにおいはほとんどありません。ナプキンに吸収された月経血が空気に触れることで酸化して、においが発生するのです。月経カップは腟内に挿入することから、月経血がナプキンほど空気に触れにくいため、においが少ないのではないでしょうか。



 調査結果全体について 対馬ルリ子先生からのコメント 
対馬ルリ子先生
今日本では、フェムテックで女性の健康問題を解決していこうという機運が高まっています。女性をケアするための新しいシステムやテクノロジー、医療・健康機器もたくさん生まれてきています。これまで女性たちが感じていた不便さや苦痛、不自由さを改善していくために、さまざまな新しいケアアイテムを実際に使い、その使用実感を声に上げることは、とても大切なことだと思います。
かつて女性の生理のことは、恥ずかしいこと、人に言ってはいけないことと考えられていた時代がありました。しかし、今は違います。女性たちが不自由さや不便さを感じたことは隠さず、その解決のために実践してみたことは声に出してほしいです。そうすることで、みんなが安心し共感し、体にも地球にもやさしい方法を一緒に考えていくことができます。今回の調査も、女性たちの大切な声です。その声から学んで、さらに女性たちの健康に役立つアイデアが生まれたら、最高だと思っています。

調査監修: 対馬ルリ子(産婦人科医師、医学博士)
専門は周産期学、女性医療(ウィメンズヘルス)。日本産科婦人科学会専門医。東京産婦人科医会副会長。女性の心と体、社会とのかかわりを総合的にとらえ女性の生涯にわたる健康を推進する「NPO 法人女性医療ネットワーク」理事長。「一般財団法人日本女性財団」代表理事。著書に『「閉経」のホントがわかる本』(集英社)ほか多数。



 総括 


月経カップは使えるようになるまでに、「慣れ」が必要な生理用品です。しかし、半数の方は使用開始してから2ヶ月(2 回目の生理)以内に、さらに約8割の人が3ヶ月(3回目の生理)以内に使えるようになったと実感しています。

今回の調査結果から、【月経カップユーザーアンケート調査結果PART1】でお伝えした月経カップユーザーの満足度の高さの理由は、生理中の大きな悩みである「経血モレ」「かゆみやかぶれ」「ムレやにおい」などの経血ストレスが改善されたことで、より快適に過ごせるようになったからということがわかりました!


今回発表した調査結果の詳細レポートは以下のURLにて公開しています。
https://www.integro.jp/news/menstrual-cup-survey-2021




本調査について<調査概要>

・調査期間:2021年6月22日~28日
・調査対象:インテグロ株式会社、グループ会社ハーベリー株式会社の販売する月経カップを利用するユーザー
・調査方法:自社サイト経由で購入した方へメールで調査依頼、インターネットの調査フォームで回収。弊社SNSを通じて調査協力依頼、インターネットの調査フォームで回収。
・回答人数:282人


<構成・執筆>
増田美加(女性医療ジャーナリスト)
増田美加(女性医療ジャーナリスト)
当事者視点に立った女性のヘルスケアや医療について執筆、講演を行う。女性誌『GINGER』では「女性ホルモン整え塾」を長期連載。著書に『もう我慢しない! おしもの悩み 40 代からの女の選択』(オークラ出版)、『お肌も心もからだも整えてくれる 女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人女性医療ネットワーク理事、NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。


記事引用元:インテグロ株式会社

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