「最近になって顔のたるみが気になるようなってきた」
「顔痩せしたいが方法がわからない」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
顔のたるみは、太ったことが原因と思われがちですが、実はその他にもさまざまな原因があるのです。まずは原因を知って、それに合わせたセルフケアを行うことが大切です。
見た目の印象に大きな影響を与える顔のたるみ。実年齢よりも何歳も老けて見えてしまう前に、早めの対策が必要です。
そこで今回は、「顔のたるみの原因」「顔のたるみの対処法・予防法」「アンチエイジングにおすすめの漢方薬」をご紹介します。
1.顔のたるみが気になる…その原因とは?気になる顔のたるみは、次の4つが影響しているといわれています。
・加齢による肌弾力の低下・筋力や代謝の低下・紫外線による刺激・生活習慣の乱れ以下に詳しく説明します。
1-1.加齢による肌弾力の低下加齢によって肌の弾力が低下していくことは誰でも想像できますが、その裏には「線維芽細胞」の減少が関わっているといわれます。
線維芽細胞とは、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸という若々しい肌を保つために必要な成分を産生する細胞のこと。皮膚の本体である、真皮と呼ばれる厚い層に存在しています。
この線維芽細胞は、加齢とともに減少するといわれているのです。
<肌のハリに関わる主な物質とはたらき>・コラーゲン:顔の真皮の約70%を占めているタンパク質の繊維です。伸び縮みしにくい特徴をもつため、肌にハリを与えます。
・エラスチン:コラーゲン繊維同士を結びつけて、コラーゲンとともに真皮の構造を支える維状のタンパク質です。しなやかな伸縮性があるため、肌にハリを与えます。
・ヒアルロン酸:コラーゲンとエラスチンの隙間を埋めるように存在するゼリー状の物質です。肌の内側の水分を保つはたらきがあるため、肌に潤いを与えます。ヒアルロン酸1gにつき6Lの水分を蓄えられるほどの保水力があるといわれています。
加齢により線維芽細胞が減少して上記の成分が産生できなくなると、真皮内がスカスカの状態になります。そのため、ハリや弾力・潤いを失い、結果、皮膚や脂肪がたるみとなって肌にあらわれてしまうのです。
1-2.筋力や代謝の低下表情筋の衰えや代謝の低下は、顔のたるみに直結しやすい原因です。
人に会わない日が続いたり、マスクをつけたままでいたりするなどの理由で、顔の筋肉を動かさないと、表情筋が衰えて老廃物がたまり、脂肪がつきやすい顔になってしまいます。
また、運動不足などの理由で代謝が低下すると、脂肪がつきやすくむくみが生じやすくなります。
顔についた脂肪を引き上げる筋力が、脂肪による重力に負けることで、顔のたるみにつながってしまうのです。
1-3.紫外線による刺激紫外線による外部からの刺激も、顔のたるみの原因になります。紫外線を繰り返し浴びることによって生じる顔のたるみは、「光老化」とも呼ばれています。
紫外線には「UVA」「B」「C」の3種類があり、お肌にさまざまな悪影響をもたらします。
そして、このなかでも顔のたるみの原因となる紫外線は「UVA」といわれています。「UVA」は、真皮層まで届くほど波長が長く、肌弾力を保つための線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンを破壊してしまいます。結果、顔がたるみやすくなってしまうのです。
「UVA」は、年間を通して降り注いでいる量が多いため、年間を通して対策することが大切です。
1-4.生活習慣の乱れ生活習慣の乱れは、代謝の低下や体内の酸化を引き起こし、顔のたるみの原因になります。
・代謝の低下による影響偏った食事や睡眠不足が続いてしまうと、肌に必要な栄養素などが行き渡らなくなり、肌の新陳代謝が滞ります。
そうすると、外部からの刺激に対するバリア機能が低下し、紫外線などの刺激を受けやすくなります。その結果、顔のたるみにつながるのです。
・体内の酸化による影響代謝の低下に加え、体内の酸化も顔のたるみを引き起こします。
呼吸により取り込まれた酸素の数%は、体内で活性酸素に変化します。活性酸素は、なんらかの理由で過剰に産生されると、からだにさまざまなダメージをもたらします。
私たちのからだは、酸化から自分を守るための防御システム「抗酸化作用」が備わっており、活性酸素の発生を抑えたり、活性酸素により生じたダメージを修復したりしています。
しかし、たばこや暴飲暴食、ストレスの蓄積など、生活習慣に乱れが生じると、活性酸素が過剰に発生し、線維芽細胞やコラーゲンなどがダメージを受けてしまいます。それによって、顔のたるみが生じてしまうのです。
2.顔のたるみを解消!素敵な笑顔を作る方法ハリや弾力のある肌を目指すには、毎日の生活習慣を見直して、早めにセルフケアを始めることが大切です。そこで今回は、顔のたるみを解消する方法を3つご紹介します。
2-1.表情筋を鍛える顔のたるみ解消には、表情筋を動かして血流を改善する顔周りのトレーニングが効果的です。以下に、表情筋を鍛える簡単なトレーニング法をご紹介します。
<表情筋を鍛える簡単トレーニング法>1. 腕をクロスさせて肩に手を置きます。2. そのまま天井を見上げ、舌をできるだけ突き出し、10秒キープします。3. ゆっくりと舌を戻して、顔も正面に戻します。正しい姿勢で行い、こまめにやることがポイントです。
2-2.リンパマッサージ顔のたるみに原因になる、むくみや脂肪太りを解消するには、顔まわりの血行をよくすることが大切です。リンパマッサージは、お風呂上がりや朝のスキンケア後、手を温めた状態で行いましょう。
顔の中央から耳下腺・顎下腺に向かって優しくさすり、そのまま首へ下ろして鎖骨まで老廃物を流していくやり方がリンパマッサージの基本になります。
以下に、部位ごとのリンパマッサージのやり方をご紹介します。
1日3分程度、各5~10回行ってみてください。
<リンパマッサージのやり方>
顎:指全体で顎下腺から耳下腺に向けて引き上げます。
頬:鼻の脇から耳下腺に向けて頬を持ち上げるようにさすります。
額:おでこの中心から耳下腺に向けてさすります。
目の周り:眉毛を掴むようにマッサージした後、指2本を使って目頭から耳下腺へなぞるようにさすります。まぶたと目の下をそれぞれ通るように行いましょう。
それぞれのマッサージで耳下腺に向けてさすったら、耳の後ろから鎖骨までリンパを流しましょう。
2-3.食生活を整える顔のたるみ解消には、普段の食生活を見直すことも大切です。脂肪燃焼や代謝を促す食材や、抗酸化作用のある食材を選んでいきましょう。
・脂肪燃焼をサポートする食材:生姜、鶏ささみ、さば
生姜の辛味成分は、からだを内側から温めるため、代謝アップや胃腸機能改善に効果があるといわれています。
また、鶏ささみなどのタンパク質豊富な食材を取り入れると、筋肉量を維持できるため、脂肪燃焼もしやすくなります。
・水分代謝を促す食材:バナナ、ほうれん草、豆類、海藻類
これらの食材に多く含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出し、水分代謝を高めてくれます。
海藻類はカリウム以外にもナトリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄など、ミネラルが豊富に含まれているので、水分代謝の改善が期待できます。
・抗酸化作用のある食材:ブルーベリー、人参、ブロッコリー、アボカド
ポリフェノールやビタミンA・C・Eなどの成分は、抗酸化作用があるといわれています。
体内を酸化させないよう、食事から気にかけることが大切です。
3.肌のたるみには漢方で内側からアプローチ!「食事や運動には気を使っているつもりなのに、なかなか顔のたるみがとれない......」
そんな方には、医薬品として効果が認められている自然由来の漢方薬がおすすめです。
漢方医学では、肌のたるみは加齢などによる生命力の不足が原因と考えます。生命力が不足すると、腰痛、耳鳴り、かゆみ、冷え、ほてりなどの症状があらわれますが、肌のたるみもその1つと考えられているのです。
漢方薬は、顔のたるみの原因である紫外線など外部からの刺激に対する「バリア機能」を体質から高めていけます。また、代謝を促したり、アンチエイジングの手助けをし、顔のたるみだけでなくシワや乾燥など肌全体の不調を同時に改善していけることも特徴です。
自然の植物や鉱物を用いた生薬を組み合わせているため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれており、体質に合っていれば高い効果を得られます。
「健康的な食事や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬を使った体質改善なら、自分の症状や体質に合うものを毎日飲むだけなので、気軽に続けることができます。
日々の生活のなかで、お悩みの症状改善に漢方医学を取り入れてみてはいかがでしょうか。
〈顔のたるみが気になる方におすすめの漢方薬〉・人参養栄湯(にんじんようえいとう):疲れやすく、肌が乾燥しやすい方
気や血を補うことで営気を養います。栄養状態の改善効果が期待できる漢方薬です。
・六味丸(ろくみがん):疲れると手足がほてりやすい方
余分な熱を取り除き、水分代謝を促します。また、腎(泌尿生殖器)の働きを高めて元気や精力をつけ、アンチエイジングの手助けにもなる漢方薬です。
漢方薬は自分の体質に合っていなければ、いい効果が見込めないだけでなく副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。
「お手頃価格で不調を改善したい」という方には、スマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
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4.セルフケアですっきりしたフェイスラインを目指そう!顔のたるみの予防や対策に大切なのは、毎日の積み重ね。マッサージや表情筋を鍛える運動のほか、生活習慣の改善が大切です。
来年の正月明けには憧れのスッキリ小顔を手に入れたいですね。生活習慣を見直して、今日から意識を変えていきましょう。
また、顔にお肉がつきやすい・たるみやすい原因には、体質的なものもあります。セルフケアだけではなく、からだの内側から体質改善を目指すことで、顔がたるみにくい体質を目指せます。
体質からの改善に漢方薬を服用される際は、専門家に相談することで、ご自身にあった漢方薬を知ることができるでしょう。
<この記事を書いた人>あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信している。
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