「デリケートゾーンがかゆいけれど、恥ずかしくて誰にも言えない......」
「陰部のニオイが病気ではないか不安......」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
かゆみやニオイなど、デリケートゾーンの不快な症状は誰でも起こる可能性があり、実は多くの女性が経験しています。
人に言えない悩みだからこそ、対処法を知って、気になる症状をどうにかしたいですよね。
そこで今回は、デリケートゾーンに起こりやすい症状や原因、すぐに取り入れられるセルフケアをご紹介します。
1.デリケートゾーンに発生しやすい症状とは? かゆみなどの皮膚症状は、手や足などの見える場所だけでなく、デリケートゾーンとよばれる陰部や性器あたりにも生じることがあります。
デリケートゾーンの皮膚は、0.08~0.16ミリと他部位の皮膚に比べ薄いため、刺激に弱く症状が起こりやすい部位といわれています。
以下に、デリケートゾーンに起こりやすい症状をご紹介します。
〈デリケートゾーンに起こりやすい症状〉・かゆみデリケートゾーンの症状のなかで最も多い症状です。生活習慣病等の基礎疾患がある人は悪化しやすいといわれており、加齢に伴い外陰部の皮膚がしぼんで縮みやすくなることでも起こります。かゆみの症状が悪化すると出血を伴うことがあるため、注意が必要です。
・ニオイデリケートゾーンは誰でも多少のニオイがあるものですが、酸っぱいようなニオイとあわせ、かゆみや痛みがある、おりものが多い、清潔にしてもニオイが強い人は要注意。そのほか、「すそワキガ」と呼ばれる、ワキガ独特のニオイが外陰部から臭う症状に悩む方もいます。
・できものデリケートゾーンのできものには、毛嚢炎(もうのうえん)や粉瘤(ふんりゅう)、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、脂肪腫などが挙げられます。
なかでも毛嚢炎ができやすいといわれており、顔にできるニキビと似た症状が特徴です。
これらの症状のほか、かぶれや黒ずみ、腫れなど、デリケートゾーンにはさまざまな症状が起こり得ます。気になる症状がなかなか治らない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
2.デリケートゾーンはなぜトラブルが起こる?デリケートゾーン(陰部)のトラブルは、「外からの物理的な刺激」「細菌の感染」「女性ホルモンのバランス」の影響など、さまざまな原因によって引き起こされます。
以下に、症状別にデリケートゾーンのトラブルの原因をご紹介します。
2-1.陰部のかゆみ外部からの刺激や蒸れやすい環境、ホルモンバランスの乱れが、かゆみの主な原因です。以下に詳しく説明します。
・外部からの刺激皮膚が薄いデリケートゾーンは、肌に合っていない下着による刺激や、汗による刺激でかぶれやすくかゆみが生じます。
また、生理前・生理中のおりものや経血は、空気に触れると酸化して刺激になりやすいといわれています。
・蒸れやすい環境デリケートゾーンは、下着や生理用ナプキンにより、湿度・温度が高まり蒸れやすい環境にあります。そのため、菌が繁殖しやすくかぶれが生じ、かゆみにつながるのです。
・ホルモンバランスの乱れホルモンバランスの乱れは、免疫力低下につながり菌が感染しやすくなります。また、生理前や更年期で女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が減少することも影響します。
エストロゲンは、膣内の粘液産生を促して粘膜に潤いを与え、細菌の侵入を守るはたらきがあります。
そのため、エストロゲンが低下すると、デリケートゾーンの潤いがなくなり乾燥しやすく、菌も感染しやすくなってしまいます。結果、かぶれやかゆみにつながるのです。
<注意すべき症状>なお、上記の要因以外にも膣カンジダやトリコモナス膣炎などの感染症がかゆみの原因となることもあります。気になる症状がある場合は、早めの医療機関の受診をおすすめします。
2-2.陰部のニオイ汗腺の種類、偏った食生活、膣の自浄作用の低下がニオイの主な原因です。以下に詳しく説明します。
・汗腺の種類外陰部には、汗を分泌する汗腺の1つ「アポクリン汗腺」の数が多いため、ニオイがきつくなりやすいといわれています。
アポクリン汗腺から分泌される汗には脂肪酸が含まれるため、これが皮膚の細菌により分解され悪臭を放ちます。
デリケートゾーンは蒸れやすく細菌が繁殖しやすい環境のため、ニオイが強くなりやすいというわけです。
・偏った食生活刺激物の多い食生活や水分摂取量が少ないことが原因で、デリケートゾーンのニオイがきつくなることがあります。
偏った食生活は腸内の悪玉菌を優勢にし、「膣内フローラ」を不健康な状態に変えてしまいます。膣内に悪玉菌が増えると、陰部からニオイのきついおりものが排泄され、結果、デリケートゾーンのきついニオイにつながるのです。
また、脂っこい食べ物や動物性タンパク質のとりすぎは、皮脂腺やアポクリン腺の活動を過剰に刺激するため、陰部からの汗臭さにつながります。
・膣の自浄作用の低下膣の自浄作用が低下すると、腟内に入ってきた雑菌や病原菌を自分の力で撃退できず、デリケートゾーンのニオイにつながります。
睡眠不足や運動不足、ストレス、エストロゲン分泌の低下など、さまざまな要因で、膣の自浄作用は低下するといわれています。
<注意すべき症状>以上3つが主な原因ですが、ニオイが強い場合には注意が必要です。
デリケートゾーンは誰でも多少のニオイがあるものですが、清潔にしてもニオイが強い人や、ニオイに加えてかゆみや痛みがある、おりものが多い人は要注意。
性病など病気の可能性もあるため、当てはまる人は、早めに病院を受診しましょう。
2-3.陰部のできものデリケートゾーンのできものの多くは、菌の感染が原因です。以下に、なぜ菌が感染しやすくなるか詳しく説明します。
・刺激、蒸れ、汚れ先ほどお話ししたように、デリケートゾーンは下着や生理用ナプキンにより刺激を受けやすく蒸れやすい環境で、菌が繁殖しやすくなっています。また、アンダーヘアの処理で刺激や傷ができたとき、菌は感染しやすくなります。
さらに、尿や汗、おりものなどの汚れで菌が繁殖しやすく、菌が感染した結果、毛穴などに炎症が起き、できものができてしまうのです。
・ストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れストレスや生活習慣などが乱れると、ホルモンやからだのバランスが乱れて免疫力が低下し、膣の自浄作用やデリケートゾーンの皮膚の防衛作用が低くなります。その結果、菌が感染しやすくなり、できものができてしまうのです。
<注意すべき症状>できものには良性のものも多いですが、黒や茶色っぽいものや急に大きくなるものは注意が必要です。気づいたときに早めに対処していきましょう。
3.デリケートゾーンの正しいケア方法とは?デリケートゾーンの気になる症状を予防するためには、日常生活のセルフケアが大切です。そこで今回は、デリケートゾーンを清潔に、快適に保つ、正しいケア方法をご紹介します。
3-1.お風呂での正しい洗い方デリケートゾーンをボディタオルでゴシゴシ洗っていませんか? ゴシゴシ洗いは、皮膚の薄いデリケートゾーンにとってNGです。外陰部を指の腹で優しく洗うことがポイントです。
VOゾーンは円を描くように、Iゾーンはヒダの外側の溝を丁寧に洗うといいでしょう。
洗い流すときは、膣の中に石鹸の泡が入らないように、ぬるま湯で流しましょう。
3-2.トイレ内の清潔な過ごし方
トイレで用を足す際、デリケートゾーンを清潔に保つために気をつけたいポイントが3つあります。
・柔らかいトイレットペーパーを使用するまず、トイレットペーパーは柔らかい紙質の2枚重ね以上の製品を選び、デリケートゾーンへの刺激を最小限にしましょう。
・尿がなるべく付かないように用を足す次に、便座に座るときは足を閉じずに前傾姿勢になり、用を足すようにするのがおすすめです。この姿勢で用を足すことで、尿が広い範囲に付くことを予防しやすくなります。
・拭くときはこすらずに押さえる最後に、用を足した後のデリケートゾーンの拭き方です。排尿後と排便後では拭き方のポイントが異なります。
排尿後は、トイレットペーパーで押さえて動かさないようにしましょう。対して排便後は、前から後ろへ優しく拭くことで清潔に保つことができるでしょう。
3-3.原因を取り除く先ほどお話ししたように、デリケートゾーンの症状の原因はさまざまあります。不快な症状がある場合、その原因を避けるような日常生活を送ることが大切です。
たとえば、生理中にナプキンをこまめに変えることや、食生活を見直すこと、ストレス発散方法を見つけることなど、自分がケアしやすいところから取りかかるといいでしょう。
セルフケアだけでは不安な方には、免疫力アップのために内側から体質改善を目指すものもおすすめです。
4.正しいケアでデリケートゾーンの悩みから解放されよう!「デリケートゾーンのトラブルが繰り返してつらい……」
「気になるデリケートゾーンの症状を根本からなんとかしたい」
と、お悩みの方には、からだの内側から働きかける漢方薬がおすすめです。
漢方薬は「多汗」「デリケートゾーンのニオイ」「血行不良」「皮脂量の増加」「ホルモンバランスの乱れ」などの治療薬として皮膚科でも使われています。
漢方薬は一時的な症状だけでなく、からだの内側からの根本改善を目的としていますので、デリケートゾーンの症状に悩む方や、セルフケアでは効果を感じなかった方でも、体質から改善をめざせます。
さまざまな症状に医薬品として効果が認められている漢方薬ですが、自然の素材がからだにやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。
そのため、体臭のように、病気として深刻な症状でない方にも安心してお使いいただけるでしょう。
このように、副作用なく根本的な体質の改善をめざせる漢方薬は、デリケートゾーンの症状の他に冷え・便秘・太りやすい体質など、慢性的な症状や体質に悩む方にも最適です。
漢方医学を、日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
バランスのいい食事や適度な運動を毎日続けるのは難しい……という場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられます。
〈デリケートゾーンの症状が気になる方におすすめの漢方薬〉・温清飲(うんせいいん):乾燥しやすい、イライラしやすい方血を補い、血の循環を促します。また、過剰な熱を冷ます効果が期待できます。そのため、皮膚がカサカサしてかゆみがあり熱感もあるような皮膚症状を改善したい人におすすめです。
・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):色のついたおりものや尿が出やすく、下半身に熱を感じやすい方とくに下半身にたまった不要な「水」と「熱」を取り除き、陰部のかゆみを和らげます。排尿時の痛みや残尿感などの症状にも用いられる漢方薬です。
・八味地黄丸(はちみじおうがん):冷えやすく下半身がだるくなりやすい方「腎」を補い陰部を潤す漢方薬です。頻尿や冷え、むくみなどの症状にも用いられます。
漢方薬はご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんな時は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
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5.正しいケアでデリケートゾーンの悩みから解放されよう!
デリケートゾーンのお悩みは、周りに相談しにくいため放置されがち。気になる症状を放っておくと悪化しやすいだけでなく、病気につながる可能性もあるため、我慢せず素早く対処することが大切です。
まずは、できるところからセルフケアを始め、デリケートゾーンの症状を予防・対策できるといいですね。また、根本的に体質改善するには漢方がおすすめです。
デリケートゾーンの症状を改善して、今よりも快適な毎日を過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 杉岡 弥幸北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信している。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z33zc0lafa0025