「他人から『クサイ』と思われているのではないかと不安......」
「自分のわきのニオイが気になるけど、人にはなかなか話せない......」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
とくにわきは、夏よりも冬の方が臭いやすくなるといわれています。わきのニオイは、人に言えない悩みだからこそ、改善方法を知って適切に対処したいですよね。
そこで今回は、冬にわきが臭いやすくなる理由や、すぐに取り入れられるわき汗対策をご紹介します。
1.冬はわきのニオイ対策が必須! その理由とは?夏よりも冬の汗のほうが臭いというのは、意外と知られていません。とくに、わきから出る汗はニオイが強いといわれています。まずは、冬でもわきのニオイ対策が必要な理由を3つ解説します。
1-1.厚着で汗が蒸発しにくい冬は衣類を着込むため、汗が蒸発しにくく、わきのニオイが強くなるといわれています。
わきの下には、汗を分泌する汗腺のひとつ「アポクリン腺」が集中しています。アポクリン腺から分泌される汗には、たんぱく質や脂肪酸などさまざまな成分が含まれており、これらの成分が皮膚の細菌により分解されることで悪臭を放つのです。
そのため、細菌が繁殖しにくい清潔な環境作りが必要となります。
厚着で通気性が悪くなると汗が蒸発しにくくなり、わきの温度や湿度はともに高くなります。その結果、細菌が繁殖しやすい環境になり、とくにアポクリン腺が多いわきは、ニオイが強くなってしまうのです。
1-2.冬のわき汗は濃度が高い冬は汗をかく機会が減るため、わき汗の濃度が高くなり、ニオイが強くなるといわれています。
汗腺は、血液中のミネラルやアンモニアなどの代謝物をくみ取って汗を作ります。この過程で、水分以外の成分の大半は再び血管へ再吸収され、残りの成分が汗として体外へ分泌されます。
そのため、余分な成分を再吸収するはたらき、いわゆる「汗腺のろ過機能」がうまくはたらかないと、ニオイのもととなる余分な成分が汗として分泌されてしまうのです。
汗をかく機会が少ない冬は、汗腺を使うことが少ないため、汗腺のろ過機能が低下します。すると、汗が十分にろ過されず余分な成分が多く分泌されるので、わき汗の濃度が高くなります。
その結果、わき汗のニオイが強くなってしまうのです。
1-3.冬は精神性発汗が多い気温が低い冬は、ストレスを感じたときに汗をかく「精神性発汗」が多くなるといわれています。精神性発汗では、とくに、短時間にわきから大量の汗がでてきます。
人のからだは、精神的なストレスがかかると自律神経が優位にはたらくため、特殊な臭いを放つ「アポクリン腺」が刺激されます。先程お話ししたように、わきにはアポクリン腺が集中しているため、アポクリン腺から多くの汗が出ると、わきから悪臭を放ちやすくなるのです。
「汗をかいてしまうのではないか」「臭ってしまうのではないか」など、不安や緊張した状態が続くと、精神性発汗しやすくなってしまいます。