突然やってくる腰痛や、ダラダラと続く腰の痛み……。
身体の中心で全身を支えている腰が痛むと、身体全体がきついだけでなく、ときに日常生活を送るのが困難なこともあります。
そんな悩ましい腰痛ですが、きちんと原因を把握して、適切なアプローチをすることで改善することができます。
そこで今回は、腰痛で悩んでいる方のために、腰の痛みの原因や改善方法について、医師が詳しく解説します。
【腰痛の原因は体重だけじゃない!?】つらい腰痛の原因の多くは、腰まわりの身体の動きが悪くなり、腰に負担がかかってしまうことです。「ぽっちゃりさんは腰痛が多い」といわれますが、体重が重いとそのぶん身体を支える腰に負担がかかるのは事実です。
しかし、腰痛は体重以外にも次のような原因があります。
・太ももやお尻の筋肉が硬くなって骨盤が後傾してしまう・体幹が弱く、腰がグラグラして安定しにくい・ストレスによる血行不良以下に、詳しく解説します。
【太ももやお尻の筋肉が硬くなって骨盤が後傾してしまう】太ももやお尻の筋肉が硬くなってしまうと、骨盤の位置が後ろに下がってしまい、腰まわりの筋肉に負担がかかります。そうすると、身体はバランスをとるために重心をずらすことから腰に負担がかかり、腰痛の原因になってしまうのです。
【体幹が弱く、腰がグラグラして安定しにくい】体幹が弱い人は、身体のバランスが悪くなり、腰がグラグラして姿勢も悪くなりがち。さらに、身体全体が安定しにくくなります。すると、腰への負担も大きくなってしまい、腰痛の原因となるのです。
【ストレスによる血行不良】腰痛の原因はハッキリしないことも多いのですが、よくある原因のひとつとして、ストレスによる血行不良が挙げられます。ストレスがかかると、自律神経に乱れが生じて腰まわりの血流が悪くなり、腰痛を引き起こすことがあります。
また、腰痛そのものがストレスになってしまい、ストレスと腰痛の悪循環になってしまうこともあるのです。