【医師が解説】あなたは強い? 弱い?「ストレス耐性診断&ストレス解消法」

2021.05.29






レベル別ストレス解消法

自分にかかっているストレスのレベルがわかったら、レベルに応じた適切な対処を行うことが大切です。

【レベル1】「元気なときこそ新たな習慣を身につける」
「レベル1」の人が心がけるべきなのは「予防」です。生活習慣の中にあらかじめストレス発散になる行動を新しく取り入れておくのがおすすめです。
たとえば、散歩や自転車移動などの軽い運動や、朝の体操やストレッチなどを日々のルーティンとして取り入れてみるのもよいでしょう。

【レベル2】「行動してみる」
「レベル2」の人は軽いストレスを自覚していますので、簡単なストレス解消法として「レベル1」の人と同様に「運動」を取り入れることをおすすめします。すっきりしない状態のときに軽く運動するだけでも気分が晴れてきます。
また、何らかの作業に没頭し“無”になることも、ストレスを感じる脳をすっきりとさせる効果があります。指先を動かしたり、何かを作る作業でも構いません。ストレスを感じなくてすむ程度に行動してみましょう。

【レベル3】「感情を出す」
強いストレスを感じているときは、ひとりで抱え込まないという発想も大事です。
話をする気力があれば、気の合う誰かとおしゃべりをするとベスト。悩み相談に乗ってもらうのもいいですし、雑談だけでも癒やしの効果があります。
また、笑ったり泣いたり感情を出すことは、大きなストレス解消につながります。
ほかには、映画や漫画をみて泣くのもひとつ。今感じている思いをひたすら紙に書き出すのもよいです。

【レベル4】「感覚を刺激する」
ストレス度MAXの状態だと、脳は混乱しています。そこで大事なことは「五感を刺激する」ことです。
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚といった原始的な感覚は、脳が混乱状態であっても正しい情報を送り、脳を安定させることができます。
たとえば、心地よいと感じるアロマを使うのもひとつでしょう。また心から美味しいと感じる食事を摂ってみるのも、よい刺激になります。
芸術が好きな人は好きな音楽を聴いたり、美術館へ行ってみたりすることも、脳に秩序を戻すことに役立つ可能性があります。

身体の根本改善でストレスに強くなる

ストレスを発散させることも大事ですが、ストレスがかかっても大丈夫な体質をつくることも、同じくらい大事なことです。
そんなストレスに強い体質を目指すのに、漢方薬が役に立つ場合があります。
“ストレスに漢方?”と思われるかもしれません。でも実は、漢方薬にはストレスによって起こる心と身体の症状に対して、医学的に効果が認められているものがたくさんあるのです。
心と身体のバランスが崩れるとストレスが強くなり、さらなる心とからだの不調へとつながるため悪循環となります。漢方薬を上手に使うことで、そうした悪循環を断ち切る手助けが可能なのです。

ストレスによる不調におすすめの漢方薬

・加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力が中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安や苛立ちなどがある方向け。
冷え症、月経不順、月経困難、更年期障害、不眠症などに効果があります。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
体力中等度以上で、精神不安があり、動悸、不眠、便秘などを伴う方向け。
高血圧、動悸、不安、不眠、神経症、更年期神経症、便秘などに効果があります。
・大柴胡湯(だいさいことう)
体力が充実していて、便秘があり、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しい方向け。
高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症などに効果があります。

ただし、漢方薬を選ぶときに重要なのは“その人の状態や体質に合っているか”、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

「オンライン個別相談」なら、漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、一人ひとりに効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれます。スマホで完結するサービスですので、対面では話しにくいことも気軽に相談できますよ!

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ストレスに早く気づき、適切な対処で快適な人生を!

今回は、レベル別のストレス対処法について解説しました。
心と身体はつながっています。からだの症状をヒントに、ストレスに早めに気づき、適切に対処することが健康を守るコツだといえるでしょう。
うまくストレスとつき合って、ぜひとも快適な人生を過ごしていきましょう。





【執筆者プロフィール】

医師 田頭 秀悟(たがしら しゅうご)
日本神経学会専門医、日本東洋医学専門医
内科全般、脳神経内科、漢方内科
オンライン診療専門クリニック「たがしゅうオンラインクリニック院長」
西洋医学の枠に捉われず、東洋医学は勿論、ホメオパシー、アロマテラピー、サプリメントなどの代替医療も駆使して患者さんの健康管理を遠方からサポートする。
理念は「“医者が患者を治す”から“患者が病気を治すのを医者が手伝う”」
根本的治療を施すことができる唯一の存在である患者本人が病気を克服するのを支える「主体的医療」の普及を目指している。
ブログ、Twitter、YouTube、メルマガ、Noteなどさまざまな媒体で患者自らが病気を治すために役立つ知識について情報を発信中!

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