Nao&吉野なおの愛するLL vol.3「コンプレックス」

自分を愛するにはどうすればいいの? というメインテーマの元に、私Nao(吉野なお)が、ラ・ファーファ読者のみんなの気になることや、人生を楽しむ方法について考える連載第3回です。

 「どうしても◯◯がコンプレックスで△△できません」などのお悩みをよく頂きます。たとえ他人から見たら何とないことでも、本人だけが気にしてしまうのは何故なのでしょうか? という訳で、今回は『コンプレックス』をテーマにお話しします。

コンプレックスを隠すのに必死だった
 二十歳ぐらいの頃、付き合っていた彼に「すっぴんがブスだから、こっち向かないで」と言われたことがありました。深く傷付いた私はそれ以来、ガッチガチにメイクしないと外出できなくなり、たとえ目が腫れたり肌荒れをしていても、メイクなしでは人と顔を合わせられなくなってしまいました。今思うと、彼氏にブスと言われたことを『呪い』のように心の中で何度も復唱するうちに、それが私自身の価値観になり、人前でメイクしないと愛されないと思い込むようになっていました。この経験から私が得たことは『コンプレックスは誰かの言葉や何かの情報に影響されて作られる』ということと、私が本当にするべきだったのは、すっぴんは人に見せてはいけないではなくて、他人に面と向かって失礼なことを言う彼と早々に別れるということでした。
 転機になったのは友達と温泉旅行に行ったこと。宴会も終わりかけた深夜になっても、私はメイクという名の鉄仮面をかたくなに死守。でも、気付けば私以外の女性陣は皆すでにメイクオフ済みでリラックスモード。私は温泉後も素早くメイクし直していた程で、「みんなは元がかわいいから羨ましい……」と思っていました。そんな私に気付いた男性の先輩が「いつまで化粧しているの?」と言ってきたのです。確かにメイクしたまま寝る訳にもいかないし……と思い、こっそりメイクオフしてくると、先程の先輩が私を見つけ「やっぱり女子はスッピンが一番かわいい!」と言ってきたのです。実は、その先輩はスッピン女子が好きなタイプだったらしく、自分の事を “鉄仮面(メイク)必須なブスだから……” と思っていた私は「ブスと言われなかった」ことに衝撃を受けました。そして、その他の友達もスッピンの私を見ても、人格否定するようなことは言ってこなかったし、友達としての関係が変わることはありませんでした。あんなに必死にメイクしていた私はいったい何だったの……? その後も友達との宿泊旅行が少しずつ増え、人前でメイクオフできるようになっていき、段々とすっぴんコンプレックスから解放されるようになりました。



思い込みから解放されるには
 もし当時の元彼が私のすっぴんを見たら、今でもブスだと言うかもしれません。でも私は『すっぴん=よりリラックスするために必要なもの』と考えられるようになりました。以前は焦燥感に駆られていたメイクアップも、今では自分の変化を楽しむためのもの、おしゃれの一部に。気持ちのあり方を変えるだけで、だいぶ生きやすくなりました。なにかのコンプレックスを抱えている人は、まずそれが、あなた自身の本来のあり方だった訳ではなく、外から刷り込まれたイメージから作られているということに気付いてほしいです。他人からの受け売りで生きるのはやめて、心の中に自分の価値観を守る強さを持ちましょう!

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