【新連載】日本酒入門 ぽちゃこの酒道〈part1〉「日本酒ってよくわからない><」編

2019.12.30

山口:まずは、最初にいいお酒を飲むこと(笑)。酔ってくると味覚が鈍くなってしまうので、繊細でいいお酒を楽しむなら前半から中盤に頼むといいと思います。

えんどぅーさんは苦手だとおっしゃっていたけど、冬場はお燗もいいと思います。日本酒は温度の変化で味がぐっと変わってきます。おすすめは45℃の「上燗」といって、お燗の中でも真ん中の温度。「上燗で」と注文できるとちょっと通っぽくなりますよ。よくわからなければ、お店の方に「合う温度でお燗に」と伝えればいいと思います。

あと、日本酒を何杯か飲む場合は、お料理に合わせて冷やからお燗に変えていくのもおすすめ。大抵、冷たい前菜や先付から始めて、煮物や焼き物にお料理も進むのでぴったりです。

えんどぅー:私が飲んだ熱燗は、きっと冷やで飲んだ方が美味しい日本酒だったんですね(苦笑)。温度を変えて楽しめるのは日本酒の魅力なのかも。そういえば、日本酒ってパックとか化粧水も売ってますよね。

山口:美容にもいいという話は有名ですね。酒造会社で働く女性は、純米酒を化粧水代わりにそのままパシャパシャつけていたりします。年齢を重ねても、お肌が本当にきれいですよ。

もも:え! やってみようかな(笑)。でも実際飲むときは、日本酒って漢字がやたら多くて、何を頼めばいいかわからないんですよね……。

山口:そうですよね。まずは自分がどんな風味が好みなのかを知ると選びやすくなりますよ。次回は簡単なチャートを使って、自分好みの日本酒を選べるようになります!

ももえんどぅー:それは楽しみ! 初心者なりに、いろいろ知りたいです♪

〈part2 わたしにぴったりの日本酒を見つけたい編につづく!〉

 

 ■ぽちゃこの酒道スペシャル講師■

山口直樹さん
1981年東京都生まれ。バーテンダーからキャリアをスタートし、「ワインソムリエ」の資格を取得。その後日本酒の資格「きき酒師」、さらに難易度の高い「酒匠」、日本ソムリエ協会主宰の「SAKEディプロマ」を取得するなど、カクテルからワイン、日本酒の魅力を伝えられる「お酒のプロ」として活躍の幅を拡げる。現在は【和食日和 おさけと】の代表を務め、開業からわずか一年で都内5店舗にまで拡大中。

■今回協力してくれたお店


和食日和 おさけと 神保町

〒101-0054東京都千代田区神田錦町3-16 五十嵐ビル1F

https://gfvn502.gorp.jp/

 

写真/原地達浩

取材・文章/岡島梓